彩湖はさいたま市と戸田市にまたがる公園です。大まかには、オレンジ色の浮子のついたネットフェンスより北側がさいたま市、それより南側が戸田市となっています。厳密にはごく小面積で朝霞市も入っています。

さいたま市側は荒川彩湖公園と言って、管理は公益財団法人さいたま市公園緑地協会が管理をしています。戸田市側は彩湖・道満グリーンパークと言って、公益財団法人戸田市公園緑地公社が管理をしています。彩湖は国土交通省荒川上流河川事務所が管理をしています。

彩湖の東側はほとんどが人工的なグランドや芝地ですが、道満沼だけは三日月湖だった昔の面影を残しています。ただし、現在は釣り堀となっていますので、自由に出入りをすることはできません。

彩湖北側の「風のはらっぱ」は、池と葦原を主体として構成されており、季節によりノビタキ、オオジュリン、アリスイ、ベニマシコ、カシラダカなど色々な鳥が入っています。以前は自由に入ることができたのですが、現在は閉鎖されています。

彩湖の西側には葦原、草原、樹林が細長く伸びています。新たに植栽した樹木も多くあります。冬にはジョウビタキ、ベニマシコ、アリスイ、ツグミなどが顔を出します。一部にビオトープがあり、ベニマシコなどを待つカメラマンが多くいたりします。

管理橋より先はあまり人が行きません。と言うのも、管理橋より先は歩道が舗装されておらず、さらに幸魂大橋より先はサンクチュアリとなっていて、人の立ち入りが禁止となっていますので、結局管理橋まで引き返さなければならないということから、散歩やジョギングに不向きなためと思われます。

冬の彩湖ではカモ類が越冬します。カンムリカイツブリ、オオバン、マガモ、コガモ、ヨシガモなどが常連です。そのほかにハジロカイツブリ、ミコアイサ、オカヨシガモ、ミミカイツブリ、アカエリカイツブリなども短期間、あるいは長期にわたって滞在したりします。セグロカモメ、オオセグロカモメ、ウミネコ、ユリカモメなども見られます。

夏鳥のコアジサシも餌を求めて飛び交いますし、ヒメアマツバメも群れで飛んだりします。

また、猛禽も良く飛んでいます。オオタカ、ノスリ、チョウゲンボウ、ハイタカ、ハヤブサなどはたびたび見られます。時にはコミミズクやトラフズクを見ることもあります。

公園は7:30開園、18:30閉園（11～3月は17:30閉園）となっています。

駐車場はさいたま市側の荒川彩湖公園に616台で無料、戸田市側の彩湖・道満グリーンパークに1,260台で有料となります。

トイレは駐車場付近と、管理橋西側にあります。自動販売機は駐車場付近だけですので、暑い時期の探鳥は飲み物持参で歩いてください。水飲み場もありますが、水が出る保証はありません。

ゴミ箱はありません。ゴミは各自で持ち帰ってください。